数字の記憶はあるのに、客が残っていない。
注意の獲得と、信頼の蓄積は、別の工程である。
中段を担う専用の仕事に、名前を付けて設計する。
注意は一瞬で消える資源だが、受け皿があれば信頼という貯蔵可能な資源に変換できる。
戦略PRとは、この変換装置の名前である。
一度の名言では人は信用しない。
同じ思想が違う角度から繰り返し立ち上がってくるのを見たとき、人は「この人は本物だ」と判断する。
反復こそが証明である。
PRが作る認知は、検索され参照され続けるストック(064の適用)。
広告費は使えば消えるが、体系化されたコンテンツは公開後も働き続け、寝ている間に信頼を積む。
配るのは自分が現に毎日使っている本物だけ — 実演がそのまま証明になる。
語った理論と実際の行動がずれた瞬間、積んだ信頼は逆流する。
言行一致は倫理である前に、PRの技術要件である。
SNS消耗からの脱出路は投稿の増量ではなく、この分業である。
フローの投稿は入口の維持だけを担えばよくなる。
2006年創業の同社は、広告を買い漁る代わりに、マーケティングの教育コンテンツ — ブログ記事、無料講座、用語集 — を配り続け、「インバウンドマーケティング」という考え方ごと市場に定着させた。
記事は公開から何年経っても検索から読まれ続け、営業が接触する前に見込み客の側に信頼が積まれている。
広告を止めれば止まる集客と、過去のコンテンツが働き続ける集客。
同じ認知でも、フローとストックでは資産性がまるで違う。
媒体は問わない。
自分の思想への問いに、体系で答え続ける行為のすべてが戦略PRである。
