整備士が機体を「なんとなく」点検しないのは、系統図があるからである。
あなたの事業に、系統図はあるだろうか。
収入(エンジン)、資産(燃料タンク)、健康(動力源)、信用(資源を引き込む圧力)、関係(情報と機会の経路)、時間(固定供給の資源)、精神(操縦系統)。
まず7つの枠を紙に置く。
最大顧客・単一プラットフォーム・自分自身といった単一ノードへの集中が、感覚ではなく図形として見える。
図がなければ、どこが多重でどこが一本か、議論の土台がない。
各ノードに「これが明日消えたら何が連鎖して止まるか。
残りで高度を維持できるか」を問う。
維持できないノードが単一障害点である。
自分自身の稼働(健康と精神の矢印はほぼ全ノードに刺さっており、自分の停止は全系統の同時故障である)と、プラットフォーム(凍結や規約変更は、運営側にとって通常業務である)。
図に描けた瞬間から、それは直せる対象になる。
コンサル、講座、アフィリエイト。
3本の矢印を遡ると、全てが「自分が毎週稼働する」と「一つのSNSアカウントで集客する」の2ノードに合流していた。
見かけは3系統、実質は2ノードの直列である。
消去テストで「アカウントが明日凍結されたら」を問うと、3本全部が同時に細ることが図の上で確定する。
描く前は「分散している」と感じていた。
図は、感覚が数えない依存を数える。
7つの枠と矢印だけなら30分で描ける。
図は備えを増やす道具ではなく、どこに備えれば効くかを絞る道具である。
単一障害点は探すものではなく、図の上に浮かび上がるものである。
「自分自身の2週間停止」は必ず含める。
