だが事業者の成長を測る物差しは、金額ではない。
金額で測るから、迷子になる。
この講で、100講全体の地図になる座標系を渡す。
飯が食えない。
食える。
毎月の営業利益500万超で人を雇える。
1,000万超で社長抜きでも回る。
金額はあくまで各段階でよく観測される目安であり、後述の通り定義ではない。
再現性の壁(売上を意図して再現できるか)、レバレッジの壁(売上と自分の稼働が切り離されているか)、委譲の壁(意思決定を自分以外が下せるか)。
段階は結果で、壁が実体である。
再現性のないままレバレッジをかければ偶然を拡大するだけであり、レバレッジのないまま人を雇えば自分の労働を他人の労働に置き換えるだけになる。
手前の壁の未達は、後の施策の欠落として必ず現れる。
高利益でも本人が止まると売上が消えるなら、その人はまだ2枚目の壁の手前にいる。
金額で段階を判定すると、この種の誤診が起きる。
直列である以上、取り組むべきはいつも一番手前の一枚だけであり、これが学習と投資の優先順位を一意に決めてくれる。
一人は毎月の内訳がバラバラで、何が売上を作ったのか本人にも説明できない。
もう一人は「発信30本と個別提案10件で、成約3件・100万円」というレートを言え、来月も同じ行動で同じ着地を再現できる。
金額は同一でも、前者は1枚目の壁の手前、後者は壁を越えた地点に立っている。
次の一手も異なり、前者がやるべきはレートの計測で、後者がやるべきは行動の仕組み化である。
金額の物差しはこの二人を同じ位置に置いてしまうが、壁の物差しは正確に区別する。
壁の座標系は優劣の査定ではなく、現在地と次の一手を特定するための地図である。
手前にいること自体は問題ではなく、現在地を知らずに二つ先の壁の施策を打つことだけが問題になる。
壁は直列で、取り組む相手は常に一番手前の一枚である。
「来月の売上を再現できるか」「2週間止まっても売上は立つか」「自分抜きで判断が回るか」の3問に、はい・いいえで答える。
