それなのに1年前と同じ場所に立っている。
この現象には名前のつく構造がある。
努力の不足ではない。
集めているものの種類が違うのである。
売れるもの、伸びる手法は時流に左右され、広まった瞬間から効力が薄れていく。
今日のノウハウは、来年の常識か、来年のゴミのどちらかになる。
期待値の計算、順序の法則、測ってから建てる。
これらは10年前も有効で、10年後も有効である。
ノウハウはルールの上に立つ応用にすぎない。
占いが熱いと聞けば占いへ、健康系が伸びると聞けば健康系へ、次はAIへ。
市場を回遊して1年後に同じ場所へ戻る。
移動距離は長いのに、前進がゼロになる。
用語には詳しくなる。
走ってもいる。
だが、どちらのゴールに入れれば得点なのかを知らない。
本講座の残り90本は、この順序で組んである。
第1部でルールを固定したので、次からようやく、顧客という最初の応用対象に進める。
1年目はアフィリエイト、2年目はコンテンツ販売、3年目はAI活用と、毎年その時々の「熱い市場」の教材を買い、合計80万円を投じた。
3年後の月収は3万円。
一方、同期に始めた別の一人は、1年目に価格の決め方と検証の回し方という退屈な原理だけを学び、2年目から一つの市場に留まった。
3年後、扱う商品は当初と変わったが、月収は30万円を超えた。
前者が集めたのは賞味期限つきの手順で、後者が持ったのは腐らない判定基準だった。
ノウハウは武器であり、あるに越したことはない。
ただし、ルールという土台の上でのみ機能する。
土台なしに武器だけ増やすことが、回遊と散財を生む。
この順序を守る者だけが、集めた武器を使いこなせる。
ルールの行が空欄なら、次に買うべきものは決まっている。
